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ヨーグルト(原料,原材料,組成物,配合,製造,製法,加工方法,製造機器,剤型,包装,パッケージ 等)に関連する特許情報にご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。

ヨーグルト関係の特許調査方法(特許分類と検索式)

ヨーグルト関連の特許分類とその説明

ヨーグルトに関連する技術や発明は、乳製品の製造、発酵方法、保健機能性など、さまざまな側面をカバーしています。以下では、ヨーグルト関連の特許でよく使われる10つの特許分類について説明します。

A23C 9/123 - 発酵乳製品の製造用装置
この分類は、ヨーグルトをはじめとする発酵乳製品の製造に使用される装置に関する特許をカバーしています。具体的には、発酵槽、発酵制御システム、温度調節装置などが含まれ、これらの技術は発酵プロセスの効率化や品質の均一化を目的としています。

A23C 9/137 - 発酵乳製品の保健機能性を高める方法
この分類は、ヨーグルトなどの発酵乳製品に特定の保健機能性を付加する方法に関連する特許を扱っています。プロバイオティクスの追加や特定の栄養成分の強化などが該当し、消費者の健康増進を目的とする製品開発に利用されています。

A23L 33/105 - プロバイオティクスを含む乳製品の製造
プロバイオティクスを含む乳製品の製造方法に関する特許分類で、生菌が生存しやすい製造条件や、菌の活性を保持するパッケージング技術などが含まれます。この分類は、消化器健康や免疫力向上を助ける乳製品の開発に寄与しています。

A23L 33/00 - プロバイオティクスまたはプレバイオティクスを含む食品
プロバイオティクスやプレバイオティクスを含む食品全般に関する特許分類です。ヨーグルトだけでなく、その他の乳製品や非乳製品にも適用される広範囲な分類で、健康志向の食品開発が主な焦点です。

A23L 2/52 - 発酵を利用した飲料の製造
発酵を利用して飲料を製造する方法に関する特許分類で、ヨーグルトドリンクなどの液体乳製品もこの分類に含まれます。発酵による風味の向上や栄養価の増加が主な目的です。

C12N 1/20 - 微生物を用いた処理
特定の微生物を使用して食品や飲料を製造、改良する方法に関する特許分類です。ヨーグルトの発酵において重要な乳酸菌の選択や管理がこの分類に該当します。

C12G 1/00 - 発酵によるアルコール飲料の製造
発酵によりアルコール飲料を製造する方法に関連する特許分類ですが、ヨーグルトベースの発酵アルコール飲料の開発にも応用されることがあります。

C12R 1/225 - ラクトバチルス属の使用
ラクトバチルス属の微生物を使用する特許分類で、ヨーグルトの製造において特定のラクトバチルス株を利用する技術が含まれます。これらの菌は、ヨーグルトの風味や質感、健康効果を向上させるのに役立ちます。

B01J 19/00 - 物質の反応器具
化学反応や生物学的反応を行う装置に関する特許分類で、ヨーグルトの発酵プロセスを最適化するための発酵槽や反応器の設計が含まれます。

B01F 3/04 - 混合、乳化、または攪拌に関する装置
この分類は、物質を混合、乳化、または攪拌する装置に関する特許を扱っており、ヨーグルトの均一な質感を実現するための技術や装置が該当します。このような装置は、成分の均一混合を保証し、製品品質の向上に寄与します。

ヨーグルト関連の特許調査と検索式

ヨーグルト技術の特許調査は、乳酸菌の利用、発酵プロセスの最適化、保存性の向上、さらには健康効果の検証に至るまで、多岐にわたる技術の新規性や進歩性を確認するために重要です。以下に5つの異なる調査範囲とそれに対応する検索式例、および検索式の説明を示します。

1. プロバイオティクスを使用したヨーグルトの特許調査と検索式

・調査範囲:
プロバイオティクスを含むヨーグルトの製造技術や、これらが健康に及ぼす影響に関する特許を対象とします。特に、消化促進、免疫機能の向上、アレルギー反応の軽減などの健康効果に焦点を当てます。

・検索式例:
(IPC=A23C9/123 OR IPC=A23C9/20) AND (プロバイオティクス OR 健康効果 OR 乳酸菌)

・検索式の説明:
この検索式は、プロバイオティクスを使用したヨーグルトの製造に関連する国際特許分類(IPC)コードと健康効果に関連するキーワードを含んでいます。IPC A23C9/123は特定の微生物を含む乳製品、A23C9/20は乳製品の微生物処理に関連しており、これにより特定の健康効果を実現するプロバイオティクスの使用が確認できます。

2. 低温発酵ヨーグルトの特許調査と検索式

・調査範囲:
低温で発酵させるヨーグルト製造技術に関する特許調査。この方法は、風味の改善や栄養素の保持に貢献する可能性があります。

・検索式例:
(IPC=A23C9/12) AND (低温発酵 OR 発酵温度 OR 風味保存)

・検索式の説明:
この検索式では、ヨーグルトの製造における低温発酵技術に焦点を当てたIPCコードA23C9/12を使用しています。低温発酵、発酵温度、風味保存というキーワードは、製品の品質や特性を向上させる新しい方法を探求するために重要です。

3. 長期保存可能なヨーグルトの特許調査と検索式

・調査範囲:
保存性を高めたヨーグルト製品に関する特許調査。特に、包装技術や保存料の使用、発酵後処理技術が対象です。

・検索式例:
(IPC=A23C9/152 OR IPC=A23C9/154) AND (長期保存 OR 保存技術 OR 包装)

・検索式の説明:
この検索式では、長期保存を可能にする技術に関連するIPCコードA23C9/152(保存料を添加した乳製品)、A23C9/154(特殊な包装を用いた乳製品)を含んでおり、保存性の向上に焦点を置いています。これにより、流通や消費者の利便性を高める技術の動向を把握できます。

4. 特定の味覚を模倣するヨーグルトの特許調査と検索式

・調査範囲:
特定のフレーバーや食感を模倣したヨーグルトの開発に関する特許調査。これには、果物や他の食品からインスパイアされたフレーバーが含まれます。

・検索式例:
(IPC=A23C9/13) AND (フレーバー模倣 OR 食感 OR 果物フレーバー)

・検索式の説明:
この検索式では、特定の味や食感を再現するための技術に関連するIPCコードA23C9/13を使用しており、新しいフレーバーや食感の開発に重点を置いています。これにより、消費者の好みに合わせた製品開発の最新トレンドを探ることができます。

5. 栄養強化ヨーグルトの特許調査と検索式

・調査範囲:
ビタミン、ミネラル、その他の栄養素を強化したヨーグルトの開発に関する特許調査。これには、特定の健康問題に対する栄養サポートが含まれる場合もあります。

・検索式例:
(IPC=A23C9/142) AND (栄養強化 OR ビタミン添加 OR ミネラル)

・検索式の説明:
この検索式では、栄養素を強化したヨーグルトの製造に関連するIPCコードA23C9/142を使用しており、健康維持や疾病予防に寄与する栄養強化製品に焦点を当てています。ビタミン、ミネラルなどの添加が消費者の健康に与える影響を評価するための特許動向を理解するために重要です。

6. 植物ベースのヨーグルトの特許調査と検索式

・調査範囲:
乳製品を使用しない植物ベースのヨーグルト製品に関する特許調査。大豆、アーモンド、ココナッツなど、様々な植物性原料を使用したヨーグルトの製造方法や配合に焦点を当てます。

・検索式例:
(IPC=A23C9/20) AND (植物ベース OR ベジタリアン OR 大豆 OR アーモンド OR ココナッツ)

・検索式の説明:
この検索式では、植物ベースの乳製品代替品の製造に関連するIPCコードA23C9/20を使用し、特定の植物原料(大豆、アーモンド、ココナッツ)に関連するキーワードを含んでいます。これにより、乳製品を摂取できない人々やベジタリアン市場向けの製品開発に関する特許を探ることができます。

7. 発酵時間を短縮するヨーグルト製造技術の特許調査と検索式

・調査範囲:
発酵時間を効果的に短縮する技術を用いたヨーグルトの製造方法に関する特許調査。生産効率の向上やコスト削減に貢献する可能性があります。

・検索式例:
(IPC=A23C9/12) AND (発酵時間短縮 OR 高速発酵 OR 生産効率)

・検索式の説明:
この検索式は、ヨーグルトの発酵過程を最適化し、生産時間を短縮するための技術に焦点を当てたIPCコードA23C9/12を使用しています。発酵時間の短縮は、製造コストの削減や生産ラインの効率化に直接関連し、業界における競争力向上に寄与する重要な技術です。

8. 糖代替物を使用したヨーグルトの特許調査と検索式

・調査範囲:
糖代替物を使用して製造されるヨーグルトに関する特許調査。糖尿病患者やカロリー制限を求める消費者に適した製品開発が含まれます。

・検索式例:
(IPC=A23C9/142) AND (糖代替 OR 低カロリー OR ステビア OR エリスリトール)

・検索式の説明:
この検索式では、糖代替物を使用したヨーグルトの製造に関連するIPCコードA23C9/142を含んでおり、特定の甘味料(ステビア、エリスリトールなど)に関連するキーワードを使用しています。これにより、健康志向の消費者向けの新しいヨーグルト製品の特許を探索することができます。

9. 新しい乳酸菌株を使用したヨーグルトの特許調査と検索式

・調査範囲:
特定の新しい乳酸菌株を使用して製造されるヨーグルトに関する特許調査。これには、特定の健康効果を提供する乳酸菌の利用が含まれます。

・検索式例:
(IPC=A23C9/123) AND (乳酸菌株 OR プロバイオティクス OR 健康効果)

・検索式の説明:
この検索式では、新しい乳酸菌株を用いたヨーグルトの製造に特化したIPCコードA23C9/123を使用しています。新しい乳酸菌の発見やその健康効果を提供する能力に焦点を当て、これらの菌株が製品にどのように活用されているかを評価することができます。

10. 環境持続可能なヨーグルト製造技術の特許調査と検索式

・調査範囲:
環境持続可能な方法で製造されるヨーグルトに関する特許調査。エネルギー消費の削減や廃棄物の最小化に貢献する技術が含まれます。

・検索式例:
(IPC=A23C9/12) AND (環境持続可能 OR エコフレンドリー OR 廃棄物削減)

・検索式の説明:
この検索式では、環境に配慮した製造プロセスを採用するヨーグルト製品に関連するIPCコードA23C9/12を使用しています。エコフレンドリー、廃棄物削減などのキーワードを通じて、持続可能な生産方法に焦点を当てた特許を特定することができます。これにより、業界が環境負担を減らすためにどのような新技術を導入しているかを理解することが可能です。

ヨーグルトの特許種類

ヨーグルトに関連する特許は、その製造方法、発酵技術、使用される生菌種、味付け、保存方法、包装技術など多岐にわたります。例えば、特定のプロバイオティクス菌を使用したヨーグルトの開発は、消化器系の健康を促進する効果が期待されており、これらの生菌種を利用した製品は特許の対象となることがあります。また、ヨーグルトの発酵過程を改良する技術、例えば発酵時間を短縮する方法や特定の温度で発酵させることによって特有の風味や質感を生み出す方法も特許で保護されることがあります。さらに、ヨーグルトに添加するフレーバーや栄養補助成分に関する革新も特許の対象となり得ます。これには、特定の果物やスーパーフード、ビタミン、ミネラルを加えることで健康効果を高めるものや、糖質を減らしたり、特定のダイエットニーズに対応した製品の開発が含まれます。包装技術においても、ヨーグルトの鮮度を保持し、輸送中の損傷から保護し、かつ環境に優しい素材を使用するなどの革新が特許で保護されることがあります。これらの特許は、ヨーグルト製品の品質を向上させ、消費者に新しい味わいや健康効果を提供することを目的としており、製造者にはその製品や技術に対する独占的な権利を与え、競争市場における優位性を確保する手段となっています。

ヨーグルトの原材料に関する特許

ヨーグルトの原材料に関連する特許は、乳製品の品質向上、特有の風味や栄養価の強化、製造プロセスの改善など多方面に及びます。これらの特許は、牛乳や羊乳などの基本的な乳原料の選定から始まり、乳酸菌やビフィズス菌などの特定の発酵菌の選択、乳製品の栄養価を高めるための特定の添加物の使用に至るまで、ヨーグルトの製造における各段階での革新に関連しています。特許を取得した乳原料は、特定の飼育方法や飼料を用いることで乳の品質を向上させるものであったり、乳の消化を助ける酵素を添加することで乳糖不耐症の人々も消化しやすい製品を作る技術が含まれます。また、発酵菌に関する特許では、ヨーグルトの風味、質感、保健機能を改善する特定の菌株の選定やその培養方法が保護の対象となることがあります。加えて、オメガ3脂肪酸やビタミン、ミネラル、食物繊維などの健康に良い添加物を使用することで、ヨーグルトの栄養価をさらに高める技術も特許で保護されます。これらの原材料に関連する特許は、製品の差別化を図り、消費者の健康志向や特定のニーズに応えることを目的としています。このような特許は、製造者が市場で競争する上での重要な資産となり、独自の製品開発を促進し、消費者にとってより魅力的な選択肢を提供することに貢献しています。

ヨーグルトの製造方法に関する特許

ヨーグルトの製造方法に関連する特許は、製品の品質、風味、質感、栄養価、および保存性を向上させるための革新的な技術に焦点を当てています。これらの特許は、原材料の選定、前処理、発酵条件、後処理、包装に至るまで、製造プロセスの各段階における改良をカバーしています。例えば、特定の温度での発酵や、特定の乳酸菌やビフィズス菌の組み合わせを用いることで、ヨーグルトの風味や質感を向上させる方法が特許として登録されていることがあります。また、超高温処理(UHT)や高圧処理など、原材料の微生物安全性を高めるとともに、栄養素を保持する革新的な前処理方法も特許の対象になることがあります。さらに、発酵後のヨーグルトに果物のピューレや穀物、スーパーフードを添加する特定の方法や、プロバイオティクス菌の生存率を高めるための処理方法も、ヨーグルトの機能性を高めるための特許技術として保護されています。包装技術に関する特許では、ヨーグルトの鮮度と品質を長期間保持するための革新的な容器や、開封後の利便性を向上させるための独自の包装デザインが含まれます。これらの製造方法に関連する特許は、ヨーグルト製造者が市場において競争力を保持し、消費者の多様なニーズや健康志向に応える製品を提供するための重要な手段となっています。このような技術革新は、ヨーグルトの品質を向上させるだけでなく、新しい消費者層を引き付け、市場を拡大する機会をもたらします。

ヨーグルトを製造する機械に関する特許

ヨーグルト製造機械に関連する特許は、製造プロセスの効率化、品質の均一性の向上、コスト削減、および製品の多様化を可能にする技術に焦点を当てています。これらの特許は、原材料の処理から発酵、冷却、包装に至るまでの各工程で使用される機械の改良に関連しています。例えば、原材料を均一に混合し、最適な温度で発酵させることができる発酵槽の設計、発酵プロセス中に最適な環境を維持するための温度制御システム、特定の風味や質感を生み出すための特殊な撹拌装置などが特許として登録されています。また、ヨーグルトの充填と包装を高速かつ衛生的に行うための充填機や包装機、製品の品質を損なわずに長期保存を可能にする革新的な密封技術も特許の対象となっています。さらに、製造プロセスの自動化を進めるための高度な制御システムや、製品のトレーサビリティを確保するための追跡システムを統合した機械も開発されています。これらの特許技術は、ヨーグルトの製造プロセスをより効率的かつ経済的にし、消費者に高品質の製品を提供するために不可欠です。また、製造プロセスの革新は、製品の新しい形状やサイズ、味のバリエーションを生み出すことを可能にし、市場のニーズに応えるための柔軟性を製造者に提供します。このような機械に関連する特許は、ヨーグルト製造業界における技術的リーダーシップを確立し、競争力を維持するための重要な資産となっています。

ヨーグルトの特許調査

ヨーグルトに関連する特許調査は、新しい製品や製造方法を開発する上で、既存の技術との重複を避け、独自の革新を確立するために重要です。この調査過程では、ヨーグルトの製造方法、原材料、機械、そして特定の成分や発酵プロセスに関連する特許が検討されます。特許データベースや専門の検索エンジンを用いて、キーワードや分類コード、発明者名、特許権者名などのパラメータを基に検索を行い、関連する特許文書を収集します。収集された特許文書は、請求項、発明の詳細、図面などを詳細に分析することで、その技術の新規性、進歩性、産業上の利用可能性を評価します。この過程では、特許クレームの範囲を理解し、どのような技術が保護されているか、またどのような範囲で保護されているかを明確にすることが重要です。また、特許の引用関係を分析することで、特定の技術分野における研究開発のトレンドやキープレイヤーを特定することも可能です。特許調査は、単に既存の特許を回避するだけでなく、競合他社の研究開発活動を理解し、未開拓の技術領域や新たなビジネス機会を発見するための戦略的なツールとしても機能します。したがって、ヨーグルトに関連する特許調査は、製品開発の初期段階で行うことが推奨され、継続的な市場監視の一環として定期的に更新することが望ましいです。このような徹底した特許調査を通じて、企業は自らのイノベーションを保護し、競争優位性を確保することができます。