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缶詰(食品)(原料,原材料,組成物,配合,製造,製法,加工方法,製造機器,剤型,包装,パッケージ 等)に関連する特許情報にご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。

缶詰(食品)関係の特許調査方法(特許分類と検索式)

缶詰(食品)関係の特許分類とその説明

缶詰技術に関連する特許は、食品の保存性、品質、安全性を向上させるための多様な発明が含まれています。ここでは、缶詰に関連する特許で頻繁に使用される10つの特許分類について説明します。

B65D - 容器または包装体;その製造用または製造用機械
B65Dは、食品や他の物品を包含するための容器や包装体に関する特許分類です。この分類では、缶詰食品用の金属缶の設計、製造技術、開封システム、再封可能な缶蓋などが含まれています。具体的には、缶詰の密封性や耐久性を向上させる新しい材料や構造が研究されています。

A23L - 人間用または動物用の食品または食料品;その処理
A23Lは、人間用または動物用の食品の加工、保存、および製造に関する特許分類です。缶詰業界では、食品の安全性を確保しつつ、栄養素を保持する新しい加工方法や、特定の食材向けの保存技術が開発されています。

A23B - 食用の保存または食用の未加工果実、野菜の保持;その製品
A23Bは、果実や野菜などの食材を保存する方法に関連する特許分類です。この分類には、特定の温度や環境条件下で食材を長期保存するための技術や、品質劣化を最小限に抑えるための化学的処理方法が含まれています。

A23C - 乳または乳製品の処理;乳製品用の製品
A23Cは、乳または乳製品の加工とそれに関連する製品に関する特許分類です。缶詰乳製品の製造過程での品質管理や、特定の加工方法による味の改善、保存性の向上などが対象とされています。

A21D - パン;パン焼きのための材料;パン焼きのための方法
A21Dは、パンやその他のベーキング製品に関する特許分類です。缶詰パン製品においては、長期保存が可能でありながら品質を維持する製法や、特殊な缶詰環境での焼成技術が研究されています。

B65B - 物品の包装;物品を梱包するためのパッケージ
B65Bは、物品を包装または梱包するための方法や機械に関する特許分類です。缶詰食品の場合、包装ラインの効率化や自動化、さらには環境に優しい包装材料の開発が主な焦点となります。

C12L - 醸造酒、例えばビール、ワイン、酒、酢
C12Lは、酒類の醸造およびそれに関連する製品についての特許分類です。缶詰アルコール飲料においては、特有の保存技術やフレーバーの安定性を保持する新たな方法が取り入れられています。

F25D - 物品、例えば食品の冷凍または冷却;冷凍方法
F25Dは、食品の冷凍または冷却に関する特許分類です。缶詰食品においては、冷凍前の処理方法や解凍後の品質を保持する技術が重要です。

A01J - 乳の処理;酪農機械
A01Jは、乳の処理に関連する特許分類です。缶詰としての乳製品に関しては、新しい保存方法や微生物の成長を抑制する技術が開発されています。

A01N - 殺生物、除草、または成長調節剤;殺生物、成長調節、または植物生理活性化剤の保護
A01Nは、殺生物剤や成長調節剤、その他の植物生理活性化剤に関する特許分類です。缶詰果実や野菜に使用される、品質を保持するための防腐剤や成分がこの分類に含まれます。

缶詰(食品)関係の特許調査と検索式

特許調査は缶詰技術の新規性や進歩性を確認するために重要です。以下に5つの異なる調査範囲とそれに対応する検索式例、および検索式の説明を示します。

1. 缶詰製造技術に関する特許調査と検索式

・調査範囲:
缶詰の製造過程における充填、シーリング、滅菌技術に関する特許調査を行います。この調査範囲は、食品の保存性を向上させる技術や、製造効率を高める新しい方法に焦点を当てています。また、エコフレンドリーな材料を用いた缶詰容器の開発も含まれます。

・検索式例:
(IPC=A23L3/00 OR IPC=B65D81/34) AND (充填 OR シーリング OR 滅菌 OR 真空 OR "熱処理")

・検索式の説明:
この検索式は、特定の国際特許分類(IPC)コードを含む技術領域に関連する特許文書を対象としており、缶詰製造の充填、シーリング、滅菌、真空包装、熱処理といったキーワードに焦点を当てています。A23L3/00は食品の保存と滅菌に関する特許、B65D81/34は食品容器に関連しています。これらの技術は食品の品質と長期保存に直結し、製造プロセスの改善によるコスト削減や環境負荷の軽減を目指しています。

2. 高圧処理技術に関する特許調査と検索式

・調査範囲:
缶詰食品の品質保持や栄養価の向上を目的とした高圧処理技術に関する特許調査を行います。この技術は食品の滅菌や風味の保持に寄与するため、健康志向の消費者にとって魅力的な選択肢となり得ます。

・検索式例:
(IPC=A23L3/26) AND (高圧処理 OR "圧力処理" OR "非熱処理" OR HPP)

・検索式の説明:
この検索式は、高圧処理(High Pressure Processing: HPP)に特化した特許を対象とし、食品の滅菌や栄養素の保持を強化する技術を含みます。IPCコードA23L3/26は高圧での食品処理に関連しており、これにより缶詰食品の味や栄養価の劣化を最小限に抑えながら、安全性と保存性を高めることができます。この技術は市場における健康志向の食品の需要に応えるための重要な要素です。

3. 缶詰のパッケージデザインに関する特許調査と検索式

・調査範囲:
消費者の購買意欲を高め、環境影響を低減する革新的な缶詰パッケージデザインに関する特許調査を行います。この調査では、リサイクル可能な材料の使用、開封しやすさ、および視覚的魅力を高めるデザインが含まれます。

・検索式例:
(IPC=B65D1/02 OR IPC=B65D23/10) AND (パッケージデザイン OR "環境に優しい" OR "ユーザーフレンドリー")

・検索式の説明:
この検索式は、特定の国際特許分類(IPC)コードを含む技術領域に関連する特許文書を対象としており、缶詰のパッケージデザイン、環境に優しい材料の使用、ユーザーフレンドリーな機能に焦点を当てています。これにより、新しいパッケージデザインのトレンドや消費者ニーズへの応答を把握することが可能です。

4. 缶詰食品の味と香りを保持する技術に関する特許調査と検索式

・調査範囲:
缶詰食品の味と香りを長期間保持する技術に関する特許調査を行います。この調査では、特定の保存料の使用や新しい密封技術が含まれます。

・検索式例:
(IPC=A23L3/3409) AND (味保持 OR 香り保持 OR 保存料 OR 密封技術)

・検索式の説明:
この検索式は、食品の味と香りを保持するための特定の技術や材料を対象としています。IPCコードA23L3/3409は食品の加工、保存における特定の化学的処理に関連しており、これにより製品の品質が向上し、消費者の満足度が高まることが期待されます。

5. 缶詰の製造コスト削減技術に関する特許調査と検索式

・調査範囲:
製造コストを削減しながらも品質を保持する技術に関する特許調査を行います。この調査では、自動化技術、エネルギー効率の高い製造プロセス、原材料コストの削減が焦点となります。

・検索式例:
(IPC=B65B1/04 OR IPC=B65B55/02) AND (コスト削減 OR 自動化 OR エネルギー効率 OR 原材料)

・検索式の説明:
この検索式は、製造プロセスの自動化、エネルギー効率の向上、コスト削減に関連する技術を対象としています。これにより、生産効率の向上とともに、持続可能な製造方法が推進されることが期待されます。

6. 缶詰食品の新しい原料使用に関する特許調査と検索式

・調査範囲:
新しい食品原料や添加物を使用した缶詰食品に関する特許調査を行います。この技術は、栄養価の向上や特定の消費者ニーズに応える製品開発に貢献します。

・検索式例:
(IPC=A23L2/00 OR IPC=A23L2/52) AND (新しい原料 OR 添加物 OR 栄養価)

・検索式の説明:
この検索式は、新しい食品原料や添加物の使用に特化した特許を対象としており、缶詰食品の栄養価の向上や消費者の健康に対する期待に応える製品開発を促進します。この技術は、市場での競争力を高め、消費者の多様なニーズに対応するための重要な要素です。

7. 缶詰製品の持続可能性向上技術に関する特許調査と検索式

・調査範囲:
持続可能な缶詰製品の製造に関する技術、特に廃棄物削減、リサイクル促進、エネルギー消費削減に焦点を当てた特許調査を行います。

・検索式例:
(IPC=B65D90/00 OR IPC=F28D15/00) AND (持続可能 OR 廃棄物削減 OR エネルギー効率)

・検索式の説明:
この検索式は、持続可能な製造プロセスや材料使用に関連する特許を探索し、廃棄物の削減、リサイクルの促進、エネルギー消費の削減を目指す技術に焦点を当てています。これらの技術は環境負荷の軽減に寄与し、製品の持続可能性を高めることが期待されます。

8. ヘルシー缶詰食品に関する特許調査と検索式

・調査範囲:
低塩、低脂肪、無添加などの健康志向型缶詰食品の製造技術に関する特許調査を行います。

・検索式例:
(IPC=A23L2/02 OR IPC=A23L2/52) AND (健康志向 OR 低塩 OR 低脂肪 OR 無添加)

・検索式の説明:
この検索式は、健康志向の缶詰食品製造に特化した特許を探索し、低塩、低脂肪、無添加などの属性を持つ食品に焦点を当てています。これにより、消費者の健康ニーズに応える製品開発が促進されます。

9. 缶詰製品の輸出向け技術に関する特許調査と検索式

・調査範囲:
国際市場での販売を目的とした缶詰食品の保存性や輸送耐性を向上させる技術に関する特許調査を行います。

・検索式例:
(IPC=A23B4/06 OR IPC=A23B7/154) AND (輸出 OR 保存性 OR 輸送耐性)

・検索式の説明:
この検索式は、輸出市場向けに開発された缶詰食品の特許を探索し、製品の保存性や輸送中の品質維持に関連する技術に焦点を当てています。これにより、国際市場での製品の競争力を高めることが期待されます。

10. 缶詰のスマート包装技術に関する特許調査と検索式

・調査範囲:
缶詰製品におけるスマート包装技術、例えば温度や鮮度をモニターするセンサーを組み込んだパッケージに関する特許調査を行います。

・検索式例:
(IPC=B65D81/32 OR IPC=B65D85/00) AND (スマート包装 OR センサー OR モニタリング)

・検索式の説明:
この検索式は、缶詰製品の品質をリアルタイムでモニタリングするためのスマート包装技術に特化した特許を探索し、温度や鮮度などの重要な指標を監視する技術に焦点を当てています。これにより、消費者は製品の鮮度や安全性を確認することが可能となり、信頼性と満足度が向上します。

11. 伝統的製法に基づく缶詰食品の特許調査と検索式

・調査範囲:
伝統的な製法を応用または改良して開発された缶詰食品の製造技術に関する特許調査を行います。

・検索式例:
(IPC=A23L1/00 OR IPC=A23L1/212) AND (伝統的製法 OR 伝統食 OR クラフト)

・検索式の説明:
この検索式は、伝統的な食文化に根ざした製法を用いた缶詰食品の製造技術に特化した特許を探索し、消費者の伝統的な味のニーズに応える製品開発に焦点を当てています。これにより、文化的価値を有する食品の市場拡大が期待されます。

缶詰(食品)の特許種類

缶詰食品に関連する特許は、製造工程、缶の設計、保存方法、開封機構、内容物の処理方法など幅広い分野に及びます。これらの特許は、缶詰食品の品質を維持し、長期保存を可能にする技術や、消費者が缶を容易に開けることができる便利な開封方法、また缶詰の安全性を高めるための材料や構造に関するものまで含まれます。例えば、防錆技術や内部コーティングの改善に関する特許は、缶の内部が腐食するのを防ぎ、内容物を長期間新鮮に保つことを目的としています。さらに、熱殺菌や冷凍技術に関連する特許は、食品の安全性を確保しつつ、栄養価や風味を維持するための方法を提供します。開封機構に関する特許では、ツールを使わずに缶を開けることができるプルタブや、再封可能な蓋の設計が含まれることがあります。また、缶詰食品の内容物に関する特許は、特定の食品を缶詰化する際に使用される処理方法や添加物の配合に関するもので、これらは食品の風味、質感、栄養価を改善することを目的としています。これらの特許は、製品の差別化を図り、市場での競争力を高めるために企業によって積極的に取得されており、消費者にとってより良い製品を提供するための技術革新の推進力となっています。

缶詰(食品)の原材料に関する特許

缶詰食品の原材料に関する特許は、食品の品質、安全性、保存性を向上させるための新しい材料や成分、処理方法に焦点を当てています。これらの特許は、原材料の選定、前処理、加工方法、そしてこれらが最終製品の風味、栄養価、保存性にどのように影響を与えるかに関連しています。例えば、特定の野菜や果物、肉類を缶詰化する際に、酸化を防ぐための天然抗酸化剤の使用や、色や風味を保持するための特殊なブランチング(熱処理)技術に関する特許があります。また、缶詰食品の保存性を延ばすために、微生物の成長を抑制する自然由来の保存料や、栄養価を高めるために特定のビタミンやミネラルを追加する方法に関する特許も存在します。さらに、アレルギー反応を引き起こしにくい原材料を使用することや、遺伝子組み換え成分を含まない製品を生産する技術に関する特許も注目されています。これらの特許には、原材料が持つ自然の風味を最大限に活かしつつ、加工や保存中に失われがちな栄養素を保持するための工夫が含まれています。企業はこれらの技術を活用して、消費者の健康や環境への配慮を反映した製品を市場に提供し、競争優位性を確立しようとしています。これらの特許を通じて、缶詰食品業界では持続可能で健康的な食品の提供に向けた研究開発が進められており、消費者の多様なニーズに応えるための革新的なアプローチが模索されています。

缶詰(食品)の製造方法に関する特許

缶詰食品の製造方法に関する特許は、原材料の処理から缶詰の封入、加熱殺菌、そして最終的な包装に至るまでの一連のプロセスを効率化し、食品の品質と安全性を向上させるための革新的な技術に焦点を当てています。これらの特許では、原材料を選別し、洗浄し、必要に応じて予備加工する方法、さらには缶詰に入れる前の食品の調理や味付けの工夫が紹介されています。特に、食品の風味や栄養素を可能な限り保持しつつ、微生物や酸化による劣化を防ぐための加熱殺菌技術に関する特許は、缶詰食品製造の核心をなすものです。例えば、従来の高温短時間(HTST)殺菌法を改良した低温長時間(LTLT)殺菌法や、高圧処理による非熱殺菌法などが開発されており、これらは食品の品質を保ちながら安全性を確保するために考案されました。また、缶の充填方法に関する特許では、空気の混入を最小限に抑える技術や、缶詰内の空間を最適化することで内容物の鮮度と風味を長持ちさせる方法が提案されています。缶の密封技術に関しても、缶と蓋の間の密封性を高めるための新しい材料や機械的な閉鎖方法が特許として登録されていることがあります。これらの技術革新は、製造コストの削減、生産効率の向上、そして最終製品の品質向上を目指しており、缶詰食品業界における競争力の源泉となっています。これらの特許を通じて、缶詰食品の製造過程はより安全で、環境に優しく、消費者の健康を考慮したものへと進化していることがわかります。

缶詰(食品)を製造する機械に関する特許

缶詰食品を製造する機械に関する特許は、生産効率の向上、製品品質の均一化、作業者の安全確保を目的として、缶詰製造過程の各段階における革新的な機械や装置に焦点を当てています。これらの特許には、原材料の選別、洗浄、切断、調理、充填、封鎖、殺菌、検査、包装に至るまでのプロセスを効率的かつ衛生的に行うための技術が含まれており、高度に自動化されたシステムが多く見られます。例えば、原材料を精密に選別し、サイズや質に応じて自動的に分類する装置や、食品を特定の温度で均一に加熱するための高度な殺菌機械が特許として登録されています。また、缶への充填工程では、内容物を高速でかつ正確に缶に充填し、空気の混入を最小限に抑える技術や、封鎖工程で缶の蓋を密封する際の空気圧や熱圧を制御する技術が開発されており、これにより製品の鮮度と保存性が向上しています。さらに、完成した缶詰の品質を検査するための機械も特許化されており、重量測定、密封不良の検出、内容物の異物混入のチェックを自動で行うシステムが導入されています。これらの機械や装置の開発により、製造プロセスはより速く、安全で、コスト効率の高いものとなり、最終的に消費者に提供される缶詰食品の品質と安全性が保証されています。特許取得されたこれらの技術は、製造業者にとって大きな競争優位性をもたらし、同時に食品製造業界全体の技術革新と発展を促進しています。

缶詰(食品)の特許調査

缶詰食品の特許調査は、新しい製品開発や既存製品の改良、さらには競合分析を行う上で不可欠なプロセスであり、製造方法、機械装置、原材料、保存技術、パッケージングなど、幅広い分野に及ぶ特許情報を収集・分析する作業を含みます。この調査を通じて、業界内での技術的なトレンド、競争状況、または潜在的な法的な障壁を理解することができ、自社の研究開発方針や製品戦略を適切に立案するための重要な基盤となります。特許調査を行う際には、世界各国の特許データベースや科学技術関連の文献を広範囲にわたって検索し、関連する特許を特定します。この過程では、特許分類コードを用いた検索やキーワード検索、発明者や出願人名による検索など、様々なアプローチが取られます。検索結果から得られた特許文書を詳細に分析することで、その技術の新規性、発明の範囲、特許の有効期間、そして特許権者の情報などを把握することができます。この情報は、特許侵害のリスクを避けるための自社製品の設計変更の指針を提供すると同時に、ライセンス取得や共同研究の機会を模索する際の貴重な資料となります。また、特許調査は、自社が保有する技術の特許化可能性を評価する際にも役立ち、研究開発投資の方向性を決定する上で重要な役割を果たします。効果的な特許調査を行うことは、技術革新を進め、市場競争において優位に立つための基盤を築くことにつながり、企業の持続可能な成長と発展を支える重要な活動の一つです。